群馬県高崎市の税理士法人事務所 │ 税理士法人IKJ

メールでのお問い合わせ

TEL:027-395-0336

〒370-0812 群馬県高崎市成田町31-66
営業時間 8:30〜18:00(定休日:土日祝)

メニューを開く

information

インフォメーション

一覧へ

2024/10/04

商品提供でも注意!インフルエンサーが知っておきたい税金と申告義務

インフルエンサーとしての活動が広がる中、企業から商品提供を受けることが増えています。これはインフルエンサーにとって大きなチャンスですが、同時に税務面での注意が必要です。提供された商品が報酬の一部と見なされる場合、税務処理や確定申告が求められることがあります。

この記事では、商品提供を受けた際の税務処理や申告義務について詳しく解説し、インフルエンサーが知っておくべき税金の基本について触れていきます。


1. 商品提供が報酬とみなされる理由

企業がインフルエンサーに商品を提供する場合、それは単なるプレゼントではなく、広告宣伝活動の一環としての「報酬」として見なされることがあります。企業がインフルエンサーに期待するのは、提供された商品やサービスのレビューやプロモーションを行い、その影響力で広く認知されることです。

このような状況では、商品提供は金銭の代わりに受け取る報酬と同じ扱いになります。税務上、現物報酬も金銭報酬と同様に「所得」として扱われ、その価値に応じて税金が発生します。


2. 現物報酬とは?税務上の取り扱い

商品提供が「現物報酬」として扱われる場合、その提供された商品やサービスは「経済的利益」として認識されます。これは、インフルエンサーが金銭ではなく物品やサービスを提供されることによって受ける利益です。

税法上、現物報酬も金銭と同じように価値を持ち、所得として計上される必要があります。この所得は通常、「雑所得」または「事業所得」として報告されます。提供された商品の価値を市場価格で評価し、その分が所得として計上されるのです。


3. 確定申告が必要な場合とは?

インフルエンサーが商品提供を受けた場合、どのような状況で確定申告が必要になるのでしょうか?

  1. 基礎控除を超える場合
  • 確定申告において、基礎控除は48万円です。提供された商品の価値やその他の報酬がこの額を超える場合、確定申告が必要になります。
  1. 副業インフルエンサーのケース
  • 副業としてインフルエンサー活動を行っている場合でも、年間の副業所得が20万円を超えると確定申告が必要です。提供された商品もこの所得に含まれるため、商品提供が多いインフルエンサーは注意が必要です。
  1. フリーランスとしてのインフルエンサー
  • フリーランスとして活動している場合、提供された商品は「事業所得」として扱われることが多く、確定申告が必要です。特に高額な商品提供が頻繁にある場合は、その価値をしっかりと申告する必要があります。

4. 確定申告が不要な場合

一方で、商品提供を受けた場合でも、確定申告が不要となるケースも存在します。以下の条件に該当する場合は、申告が不要となることがあります。

  1. 個人的な使用に限定されている場合
  • 商品提供が完全に個人的な使用にとどまり、インフルエンサー活動と関連しない場合は、所得としてみなされない可能性があります。
  1. 一度限りの試供品や小額のサンプル品
  • 一度限りのサンプル品や非常に低価値の商品は、所得として扱われないこともあります。しかし、これは商品の価値や提供目的によって判断されます。
  1. 低額商品の提供
  • 価値が非常に低い商品の提供の場合、税務署がそれを所得として扱わないケースがありますが、高額商品や定期的な提供があれば、申告が必要です。

5. 商品提供の価値はどう計算される?

税務処理において重要な点は、提供された商品の価値を正確に把握することです。通常、その商品の市場価格を基準に所得額が決定されます。提供された商品が新品であれば、その販売価格が基準となり、もし中古品や限定品であれば、それに応じた適切な価格を評価する必要があります。

例えば、企業から5万円相当のスマートフォンを提供された場合、その5万円が所得として計上されます。商品を受け取る際は、その市場価値を明確に把握しておくことが重要です。


6. 経費の計上について

提供された商品に関連して発生した費用は、経費として計上することができます。例えば、商品レビューのために撮影機材を購入したり、編集ソフトの費用がかかった場合、これらは経費として申告することで、所得と相殺することが可能です。

経費を適切に計上することで、提供された商品の所得分を減らし、結果的に税負担を軽減することができます。インフルエンサーは、経費をしっかりと記録し、適切に申告することが大切です。


7. 税務調査のリスクと対応策

税務処理が適切に行われていない場合、インフルエンサーが税務調査の対象になるリスクがあります。特に、提供された商品の価値が大きい場合や、頻繁に提供されている場合は、税務署にとっても調査の対象となりやすいです。

税務調査に入られた場合、提供された商品が正しく申告されていないと、追徴課税や罰金が課されるリスクがあります。インフルエンサーとして活動する上で、適切な記録と申告は非常に重要です。


8. IKJ税理士法人のサポート

税務処理に不安を感じるインフルエンサーには、税理士に相談することを強くお勧めします。特に、商品提供を頻繁に受ける場合や、高額な商品の提供を受ける場合には、プロのサポートが欠かせません。

IKJ税理士法人は、インフルエンサーの税務処理に特化したサポートを提供しており、商品提供や現物報酬に関する税務処理や申告の手続きについても専門的なアドバイスを行っています。IKJ税理士法人を利用することで、税務調査のリスクを最小限に抑え、安心して活動を続けることができます。


まとめ

商品提供を受けた場合でも、税務処理や確定申告が必要なケースが多くあります。提供された商品の価値を正確に把握し、適切に申告することが税務リスクを避けるためには重要です。特に高額な商品提供や頻繁な提供がある場合、税務署にとっても調査の対象となりやすいため、しっかりとした対策が必要です。

税務処理に関して不安を抱える場合は、IKJ税理士法人のような専門家に相談し、適切なサポートを受けることを強くお勧めします。

一覧へ

CONTACTお問い合わせ

altテキスト

税理士法人IKJ 
〒370-0812 群馬県高崎市成田町31-66
TEL:027-395-0336
FAX:027-327-9367