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2024/10/01

医師のための確定申告ガイド:必要な書類と節税対策

医師として働く皆さんにとって、確定申告は重要な手続きです。特にフリーランスの医師や副業を行っている医師にとって、正確に確定申告を行うことは、無駄な税金を支払わないための重要な手段です。本記事では、医師が確定申告を行う際に必要な書類、注意点、そして活用できる節税対策について解説します。


1. 医師が確定申告を行う必要があるケース

まず、医師が確定申告を行うべきケースについて整理します。医師として勤務している場合、基本的には給与所得者であるため、勤務先で年末調整を行ってもらうことで税金の処理が完了します。しかし、以下の場合には確定申告が必要となります。

  • 副業を行っている場合: 勤務医であっても、診療所でのアルバイトや講演料、執筆料などの副業収入がある場合は、確定申告が必要です。副業収入が20万円を超えると申告が必要です。
  • フリーランス医師: フリーランスとして働いている医師や、開業医の場合は必ず確定申告が必要です。
  • 医療法人の役員報酬を受け取っている場合: 医療法人の役員として報酬を受け取っている場合も、確定申告が必要です。

2. 確定申告に必要な書類

医師が確定申告を行う際に必要な書類について説明します。以下の書類を事前に準備しておくとスムーズです。

基本的な書類

  • 収入に関する書類
  • 給与明細(勤務医の場合)
  • 副業収入の明細書や報酬の源泉徴収票(アルバイト、講演料など)
  • 診療報酬の明細書(フリーランス医師や開業医の場合)
  • 経費に関する書類
  • 診療に使用した医療機器や消耗品の購入領収書
  • 事務所の家賃や水道光熱費の領収書(自宅兼診療所の場合も按分して経費に計上可能)
  • 通信費、交通費、研修費など
  • 控除に関する書類
  • 生命保険料控除証明書
  • 社会保険料控除証明書
  • 医療費控除に関する明細書
  • 住宅ローン控除関連書類(対象者のみ)
  • 寄附金控除に関する領収書

その他の書類

  • 開業医の場合
  • 青色申告決算書
  • 貸借対照表や損益計算書
  • 診療報酬明細書
  • 領収書のまとめ(交通費や消耗品など)

フリーランス医師や開業医の場合、青色申告を選択することにより、65万円の控除を受けることが可能です。青色申告を行うためには、正確な帳簿の管理と記帳が必要ですので、日頃から経費や収入の記録をしっかり行うことが求められます。


3. 医師が活用できる節税対策

医師の収入は高額なことが多く、その分、所得税も高額になる傾向があります。以下に、医師が活用できる節税対策をいくつかご紹介します。

1. 青色申告特別控除

先述の通り、フリーランスや開業医の場合、青色申告を行うことで最大65万円の特別控除を受けることができます。これにより、所得税が大幅に軽減されるため、青色申告のメリットは大きいです。

2. 医療費控除

医師であることに関係なく、自身や家族が年間10万円を超える医療費を支払った場合、医療費控除を受けることができます。これにより、支払った医療費の一部が還付されるため、確定申告の際に忘れずに申告しましょう。

3. 生命保険料控除

生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料の支払いは、それぞれ一定額まで控除が認められています。控除額の上限は年間最大12万円ですが、確定申告を行うことで、支払った保険料が税負担を軽減する形で還元されます。

4. 小規模企業共済

小規模企業共済制度は、フリーランスや開業医が将来の退職や廃業に備えて積み立てることができる制度です。掛金全額が所得控除の対象となり、税負担を軽減できます。

5. iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、掛金が全額所得控除となり、将来的な年金を確保しながら節税が可能です。掛金は最大で年間27.6万円まで拠出できるため、将来の資産形成と節税を両立する手段として利用できます。

6. 家事按分

自宅を診療所として使用している場合、家賃や光熱費、通信費などを按分して経費に計上することが可能です。ただし、業務に使用する割合を正確に把握し、領収書などの証拠書類をしっかりと保管しておくことが重要です。


4. 確定申告で注意すべきポイント

医師が確定申告を行う際に、特に注意すべきポイントについて解説します。

1. 期限に注意する

確定申告の提出期限は毎年3月15日までです。期限を過ぎると、延滞税や加算税が発生することがありますので、余裕を持って準備を進めることが重要です。申告書の提出は、税務署の窓口だけでなく、e-Taxを使ったオンライン申告も可能です。

2. 経費の計上漏れに注意

日常的な経費の管理は重要です。医療機器や消耗品、交通費など、業務に関連する経費を漏れなく計上することで、所得が圧縮され、節税効果が高まります。また、私的な費用と業務関連の費用をきちんと区別しておくことが求められます。

3. 適切な記帳と帳簿管理

青色申告を行う場合、日々の帳簿管理が重要です。日々の収入や経費をきちんと記帳し、必要に応じて税務署に提出できるよう準備しておくことが求められます。特に、医師の場合は診療報酬が多岐にわたるため、収入の記録を細かく管理することが重要です。


まとめ

医師が確定申告を行う際には、必要な書類を整え、正確に申告を行うことで、無駄な税金を支払わずに済みます。特に、フリーランス医師や副業を行っている医師にとって、確定申告は重要な手続きです。また、青色申告や医療費控除、小規模企業共済などの節税対策を上手に活用することで、税負担を軽減することが可能です。

確定申告に不安を感じる方や、節税対策についてさらに詳しく知りたい方は、専門家に相談することをおすすめします。税理士法人IKJでは、医師の確定申告に精通した専門家が、あなたの税務対策をサポートします。ぜひお気軽にご相談ください。

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